201601.29
最近耳にする機会が多くなってきた「リノベーション」という言葉。多くの人が「リフォーム」と混ぜて考えてしまっているようです。どちらも「古い物を新しくする」こと、つまりリノベーション=リフォームとイメージしてしまっています。
どちらも、新しくするという意味では同じことのようにも感じますが、これらの違いについてお話ししていきたいと思います。
例えば「そろそろキッチンの使い勝手が悪くなってきたな」と考えて、キッチンの入れ替えをすることがあるでしょう。新しいキッチンは使いやすくて快適ですよね。本来の機能を取り戻したキッチンの入れ替えは「リフォーム」になります。
また「トイレが壊れてしまった」という理由で便器の交換をしたり、「壁紙のカビや汚れが気になる」という理由で壁紙を張り替えたりするのもリフォームになります。
つまり、交換することや直すことによって本来の性能を回復させようという「修繕」の意味合いが込められているのがリフォームなのです。
一方、リノベーションですが、近年この言葉を耳にすることが多いと感じている人も多いでしょう。中古物件を購入してリノベーションして住むという人が多いのですが、リフォームとの違いは「大きい改修工事」ということになります。
古民家をリノベーションして住むという話を聞いたことのある方も多いですが、建て替えと明確に違う点が柱という建物の骨組は残るという点です。骨組みを残しつつ新築のように間取まで自由に作り直せますし、建て替えをするより低予算というのが魅力です。
また、マンションでも新築マンションを購入するのと、中古マンションを安く購入してリノベーションして住むのとでは費やす費用は大幅に変わり、お得だと感じる点が多々あるでしょう。
このように、リフォームでは部分的に修繕することを指しますが、リノベーションでは一から作り変え、さらには「性能や快適さが向上する」というプラスαも加えることになります。
新しく付加価値を加えるリノベーションは、大きい工事をすることでより住む人の快適性を高めてくれる注目の工事なのです。
リフォームは部分的な工事なので、居住しながらでも可能です。中古物件を購入する場合には、居住前にリフォームができればもちろんいいのですが、住み始めてから部分的に工事をすることも可能です。小規模な工事ですから、工期が短くて済むので居住しながらでも、あまりストレスにならないものです。
また、自分で予算を決めて、その範囲内で選択していくこともできます。特に中古マンションで築年数が古ければ「浴室だけでも交換したい」「壁紙だけでも張替えたい」などと優先順位が出てくるかもしれません。
そこで、予算に合わせて部分的な工事をしていくこともできます。
建物を新築当初の状態にするだけでなく、新築レベルに戻したうえで快適さも向上させる目的がリノベーションです。そのため、中古住宅であっても自分好みの空間に仕上げることができます。
リノベーションでは壁を剥がして間取まで改修するような大規模な工事なので、住む人の個性や家族の生活スタイルに合わせた改修工事ができます。
そのため中古マンションを購入する時に、立地はいいのに間取が気になって購入を止めたということもしなくて済みます。リノベーションができれば、自分好みの住宅に変化します。このように、間取などにこだわらなくて済む分、広い範囲の物件の中から希望の立地条件の物件を探すこともできます。
選択肢が広がり、またはオリジナリティ溢れる物件を一から作りだすことが可能というのが、リノベーションが注目される魅力の一つなのではないでしょうか。
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