201512.28
マンションに住む時の醍醐味と言えば「ベランダから見える景色」とでもいえるほど、ベランダからの眺めに引き寄せられて中古マンションを購入する人もいるのではないでしょうか。高層階ともなると目の前には開けた景色が広がり、気分の安らぎを感じることでしょう。
そんなベランダですが、せっかくのスペースなので景色を眺める以外に有効活用したいとも思ってしまいますよね。今あるベランダを自分好みにリフォームしたいと考える人も多いかもしれません。しかし、マンションにおけるベランダは実は注意が必要な部分なのです。
複数の世帯が集合で暮らしているマンションには、専有部分と共用部分があります。専有部分は基本的に居住している室内で、もちろん所有者のみが使用できる部分です。エントランスや廊下、エレベーターといった部分に関しては、マンションに住む全員が所有することになります。
しかし、ベランダは室内に繋がっていますし、家族以外が使用することはないので「ベランダ」も専有部分と勘違いしてしまうことがあります。
ましてや廊下と違って、外を通って隣の部屋に行くわけでもありません。それなのになぜ?と思ってしまいがちですが、ベランダは「共用部分」と覚えておかなければなりません。ただし「専有使用権」が認められているおり、各部屋に続いているベランダは基本的にその部屋に住んでいる人だけが自由に使うことが許されているのです。そんなベランダですから、せっかくなら有効的に活用してみたいものです。しかし、共用部分であるのでベランダを自分好みにリフォームすることはできるのでしょうか。
せっかく使用権が与えられているのだから、自由に使ってみたいと考えるでしょう。そこでマンションに住んでいる人は、ベランダにプランターを置くことが多いようです。景色の見えるベランダに、色とりどりの花、そして緑の植物があると毎日の生活に潤いが与えられますよね。自分の部屋から、植物を育てる場所にすぐに移動できるなんて素敵です。
しかし、実はこのようなベランダの活用法には、注意が必要なのです。
先ほどもお話しましたが、ベランダは共用部分。「普段は自由に使えるのにどうして共用部分なの?」と考えてしまう人もいるでしょう。
実は、ベランダは非常事態が発生した時の避難ルートになるからです。さまざまな災害の時には、ベランダからの脱出をすることもあります。
通常は隣のベランダとは一枚の仕切り板で繋がっていて、プライベートが確保されています。しかし、非常時にはその板を壊して避難する、または人命の救出にあたることもあるのです。そうなった際には居住者以外も通過しなければなりません。そのため、ベランダは「使用権」が認められている「共用部分」となります。
もちろんマンションでは共用部分以外はリフォームがNGなので、自分の好きなように改修することはできません。
前述のように、ベランダでガーデニングをするのにも規制があります。例えば、あまりにも大きな鉢植えを置くことは禁止されていることが多いです。非常事態の時に移動が難しいと避難経路の妨げになってしまうからです。
つまり、万が一の場合に避難経路として活用できるようにすれば普段は自由に使っていいということになります。しかし、共用部分であるので大幅な改修工事はできません。そこで、簡単なタイルを敷くというリフォームをする方も多いようです。
タイルを敷く場合にもベランダの床を傷つけてはいけません。しかし、ジョイントで繋げて敷くだけでOKという商品を使えば、簡単にベランダのイメージチェンジができます。コンクリートがあらわになっていたマンションのベランダも、優しい配色のタイルを敷くだけで素敵な空間に変身します。小さなプランターを置いて、椅子を置けば心休まる空間となることでしょう。
ただし、タイルを敷くことや、ウッドデッキを施工することなどはマンションの管理規約によって制限されていることもあります。十分な確認をしておくことが大切です。
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